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2006,11,25〜26
            

   
11/25 晴れ 通算8日目 予定変更し奈半利まで歩くことに
 ロッジおざき→青年大師像→御厨人窟(みくろど)→(24番)最御崎寺→(25番)津照寺→(26番)金剛頂寺→道の駅キラメッセ室戸→弘法大師御霊跡→ホテルなはり

  5時半に起きて今日も用意する。夕べ寝るときには一人だったが、もう一人
泊まって見えるようだ。音を立てないように静かに準備を進める。夕べ精算し
た時に頼んだおにぎりを食べる。仕切ったふすまは元通りに外して片付ける。
外へ出ると今日も真っ暗である。徳増では明かりが点いている部屋もあるので
私と同じように早立ちの人がいるのだろう。鹿岡鼻の夫婦岩では公設のトイレ
が出来ている。椎名で右側の旧道に入る、両側に家が建て並ぶ町の中の道
である。
青年大師像
風力発電の風車
三津浜の手前で宿で同宿の人が小型トラックで追いかけて見えて、
朝食事の時に女将さんに
聞いたら遍路さんだと言わ
れたので貴方ですかと聞
かれる。夕べ遅くまでテレ
ビを見ていて迷惑をかけ
ましたと謝まられた。その
後、行かれましたが、また止まって待っていて乗って
いきませんかと、言ってく
ださったが丁寧にお断りする。三津浜では左手下に
漁港が見える。岸壁に接岸した船が岸壁側に傾いているはじめてみる光景で
あるがあの状態で荷を降ろすのか積み込むのだろうか?
それを通り過ぎ、歩くと遥か先の山の上に風車が見えてきました。このあたり
なら風も強いので風力発電には絶好の場所でしょう。国道の海側には海洋深
層水の工場が何ケ所かありました。

明星ヶ丘 室戸青年大師像
には8時55分に着きました。9時近いので車で
訪れている人を何組か見かける。お参りして国道に戻り歩くと、直ぐに御厨人
窟(みくろど)、御蔵洞
とも書く。大師が教海
24番への上り口
御厨人窟
から空海に改名した地である。堂
内に入りお参りして先に進
む、24番への上り口の手
前の山側にトイレがあるの
で、ここで小休止をする。
チョコレートを食べてエネ
ルギーを補給する。9時15
から登りかける。旧遍路道
の両側にはくわずいもが生茂っている。 くわずいも
の話は、この近くでおばあさんが小川で芋を洗って
いました。そこを通りかかった大師が「一つもらえないか」と頼みましたが、芋を
惜しんだおばあさ
捻岩
遍路道のくわずいも
んは「この芋は堅くて食べられない」と断りました。
家に帰ったおばあさんが
芋を煮ましたが本当に堅く
て食べれませんでした。
それからはおばあさんの
作る芋は、みんな堅くて食
べれなくなってしまったと
いう。5分ほど登ると室戸
七不思議の一つ、捻岩が
あります。捻岩とは大師の
母玉依御前が我が子に会いたいため、男装して山
を登りはじめた時、火の雨が突然降ってきました。大師は岩を捻り伏せて、そ
の岩の下に母を隠した。その岩がこの捻岩なのです。
行当岬を望む
最御崎寺
その後急な坂道を登って
行くと山門が表れます。
9時35分に着きました。
24番最御崎寺です。
先回はここに泊まりました
が、今回はもっと先を目指
します。先回は訪れた灯
台も今回は見に行かずに
お参りして納経を済まし、
次に向かって歩きました。下りは車道です、下る途
中に行当岬方面を撮った写真がこれです。下へ降りた後は国道の裏側の旧
道を歩きます。風も強くて歩きにくい日です。一度国道に出ますが直ぐにまた
旧道に入ります。国道を横断した所にコンビニがあったので昼の弁当を買い
求める。そのまま進むと港があり、スーパーの角を右折すると参道になり、
25番 津照寺です。11時25分到着です。
本尊の地蔵菩薩は「楫取地蔵」と呼ばれ、海の安全の守護佛です。急な階段
を上がり本堂へお参りし、また降りて大師堂へ。納経所は大師堂の右手にあり
金剛頂寺
津照寺
ます。次へは室津川を渡
り、町中を通り過ぎるとま
た国道へ出ます。国道へ
出る手前の三叉路の酒屋
さんの広場でお昼 にしま
した。ゆっくりと休憩しなが
ら頂きました。その後少し
歩くとまた右手に入る道が
現れ国道と離れます。旧
道を進み川を渡ると右折します、左手には民宿浦島
がありました。民家が点在する部落を通り過ぎると車道と分かれて遍路道にな
り坂道も急になってきます。
26番 金剛頂寺へは12時50分着です。
がん封じの椿
一粒万倍の釜
大師ゆかりの「万倍の釜」
が大師堂の横にあり、鋳
物の釜のように思えるが、
こんな薄肉の鋳物をこの
時代に鋳造できたのだな
と、感心する。
また、大師堂の前には「が
ん封じの椿」が枯れてしま
っているがそのまま標識と
共に残してある。なんか哀れみを感じる。
次へは宿坊の前を通り茶畑の中を歩く。今回も不動岩へは下りずに、道の駅
キラメッセの横へ降りる道を歩いた。
岩屋御盥石石仏
道の駅キラメッセ室戸
道の駅へは13時35分に着く。
また、ここで一休みする。
その後吉良川で旧道に入
り東と西ノ川を渡り進む、
国道との三叉路にまた公
設のトイレがある。国道を
進み羽根の町でも国道を
離れて旧道を歩きます。
遍路道はその後中山峠を
越えるのですが、今回は
先を急ぐのでそのまま歩き国道にでます。国道に出
て羽根岬を回ると大師堂 御霊跡に着きます。国道を挟んで左右にあり右側
には緑のお堂があり、後ろにも小さな祠があります。緑のお堂は岩屋御盥石
石仏(いわやおたらいいしせきぶつ)で、海側には石の墓標
御霊跡
と赤いお堂があり
ます。赤いお堂は大師堂です。弘法大師が法衣を
洗われたといわれています。
ここでもう16時25分になっています。まだ奈半利の
町までは3Km以上あり、急がないと暗くなってしまそ
うです。お参りして先を急ぐことにする。こうなると神
頼みならぬ大師頼みだ。人は勝手が良いもので、何
か不安などがある時のみ頼むのだ。大師も勝手なも
のだと呆れ返ってみえるだろう。
国道と分かれ道にあったお店に寄ったが(明日の朝
の飯を買うため)何も食べるものはない。手羽の揚げ
たのは売っているがこれでは朝飯の代わりにもならい。何も買わずに店を出る
。国道を進む、右手の山の上にはお墓が見える。国道は坂を登っている。一
山越えると、右側が開けていてこの山裾にホテルはあった。奈半利の町の真
ん中まではまだ距離があるが、一番手前のホテルで良かったというのが今日
の感想である。お陰で真っ暗になる前に宿に入れた。夕べ「おざき」の若女将
に聞かれたときはホワードに泊まると答えたのだが、女将の話では素泊まり専
門の宿で、食事は吉良川の町のスーパーで買って持って入りなさいといわれ
た。素泊まりでは侘しいと考えて奈半利まで歩こうと考え直して変更したのだ。
ホテルなはりの定食
最御崎寺への上り口で宣伝のチラシを見つけ持っ
てきた。チラシには500円値引しますと書かれてい
て、フロントで手続きのときに提示すると引いてもら
えた。ホテルは年数が経っているが、一応ホテルで
ある。早速着替えて風呂に入る、野天風呂もありゆ
っくりできた。食事は食堂へ出かけることになる。名
物のまぐろ定食を食べた。
ついでにおにぎりを注文して作ってもらう。これで明
日の朝の食事の用意はできた。

宿泊先

ホテルなはり


電話番号:0887-38-5111
http://www.kg3.jp/~hnahari/
住  所:安芸郡奈半利町乙593-1
宿泊料金: 5,000円(値引き後) 1泊食事は別料金
おにぎり 300円
ホテルなので一式あり、トイレ(洋式)

本日の歩数:59,295歩
  リピート度 ○
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11/26 雨 通算9日目 土佐の関所神峯寺も大変だ
ホテルなはり→(27番)神峯寺→ごめん・なはり線唐の浜駅→高知→岐路へ

 5時起床。おにぎりを食べて用意する。5時50分に出かける。今日もまた暗
いうちに歩き始める。奈半利の町を歩く、奈半利川を渡り田野の町に入り大師
堂が左側にあった。レストラン岬の先で国道と離れて右の道に入る。
この安田という町は製材所が両側に立ち並んでいる。杉の匂いが一面に漂っ
ている、見渡せば広場には板が干してある。朝早いので余計に匂うのかな−
−。安田川を渡りそのまま直進する。町の中で遍路道が分からなくなってしま
う、しかし、前回訪れているので大体の方角は分かっているのでそちらを目指
して歩く。山裾の住宅地を歩き町外れに出て何とか鉄道の高架したにたどり
着く。ここで7時半である、この先の道も変わっていて川沿いは広くなっている
。坂道になると今までどおりの道のままである。車道から何度か遍路道に入り
登る。
27番 神峰寺には8時40分に到着である。
神峰寺山門
       
神峰寺
     
山門はブルーシートで覆
われていて修理中である。
山門の脇を通り境内に入
る。今日は雨のせいか参
拝者はまばらである。途中
で追い抜かれた人は本堂
でお参りされている最中だ。階段の脇にある「神峰
の水」を頂いてほっとする
。落ち着いてから階段を上る、階段を上ったところの紅葉が綺麗だ。相変わら
ず階段脇の庭園は手入れが行き届いていて美しい。納経してもらっていると、
2人連れの遍路さんが現れたが、一人は教え役で、もう一人は新人で習って
いるような雰囲気であり、上から下まで2人とも白装束である。
神峰の水
荷物をリュックサックに入れてカッパを着て下りる。
坂道は下りも大変である。川沿いまで来たとき女性
の一人遍路に会う。荷物を背にしょったままであるの
で、国道から入ったところのお店屋さんで預からな
かったのと尋ねると、私と同じように町中を歩いてき
て国道から入ったわけではないので気がつかなかっ
たという。戻るのも大変だか時間的に預かってもらえ
る時間だと思うと話す。これで頑張って行って来ます
とにこやかに話される。後悔されますよと、話して別
れる。高架下から右手に折れて唐の浜駅に向かって歩く。先回もここから高知
まで列車に乗ったのだ。今回もここで2回目の区切り打ち一回目を終わる。
広場にある休憩所で着替えることにする。同じようにここでやめるのか若い人
も入ってきた。もう一人先ほどお参りしていた人もみえた。若い人と話をすると
、彼は今回牟岐の町からここまで歩いたのだという。夕べは同じホテルなはり
に泊まったとのことだが、気がつかなかった。明日からまた会社に出勤するの
であろう。岡山だと言っていたが家が近いのはいい。  
唐の浜駅前広場
列車の天井
着替えを終わった頃から
雨が強くなる。2人で良か
ったねと話をする。8分発
には乗り遅れて次は10時
55分発であるからゆっくり
する。途中安芸で乗り換え
て高知まで行く。彼は御免
で乗り換えるというのでこ
こで別れる。高知駅で緑
の窓口へ行って列車の指定をとる。土讃線の特急は指定が売り切れていると
いうので、自由席なので早めにホームへ出て並んで待つ。その前に駅のみや
げ物屋さんで土産を買い求める。10ヶも買ったので持って帰るのが大変だけ
れど、待ってる身になればそれくらいは我慢しなければ。
特急の社内から大歩危、小歩危の渓谷の紅葉が丁度よくきれいだった。
本日のデータ



本日の歩数:21,960歩
  
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