表紙>menu>はじめに>遍路閑話 逆打ち2回目


伊予の国菩提の道場




11/16 晴れ1日目(通算11日目) 逆打ち2回目の始まりです。 
    自宅→松山→和気→(53番)円明寺→(52番)太山寺→(51番)石手寺→
    (50番)繁多寺→(49番)浄土寺→サンルート松山

 朝6時に家をでる、名鉄電車で新幹線の岐阜羽島駅へ出る。11月なのでま
だ暗い、今日も良い天気になりそうである、雨が降らないようにと祈る。
松山まで出て列車で和気まで戻る。これが一番早い時間から歩ける。
いつも最初の日に歩きすぎて足を痛めてしまうので今回は電車を使用する。
太山寺を済ました後、三津から伊予電で松山まで乗る。
石手寺にお参りし、先を急ぐ。繁多寺は歓喜天を祀る聖天堂が新しくなっていた。
繁多寺の聖天堂
      
繁多寺の聖天堂
また、今回は鐘楼の天井画を見逃さず観てきた。
浄土寺を目指し歩く、途中工事中である。県道40へ出ると今まであった家並み
が更地になっている。また、鷹ノ子温泉あたりの宿はすべてやめてしまっていて
営業していない。
後に分かったのだが、「そらともり」という名の宿ができているそうだ。(089-970-1026)
他にも、西林寺の先(逆打ちなので)コンビニの信号を左手に入ったところに、
「ていれぎの湯」があるという。しかし、宿泊は国道33号沿いの「てんねん温泉
ていれぎ館」というので歩くには遠いかな。
今回は知らなかったので、やも得ず松山まで戻って泊まる。伊予鉄で松山市駅
までもどる。今夜はサンルートである。ここも古くなっている。

宿泊先

サンルート
松山

電話番号:089-933-2811
住   所:松山市宮田町391-8
今回の宿泊料金:5,000円 素泊まり
 ビジネスホテル
リピート度: ○

11/17 晴れ2日目(通算12日目) 久万まで頑張って歩こう
  サンルート→伊予鉄(鷹ノ子)→(48番)西林寺→(47番)八坂寺→(46番)浄瑠璃寺
  →
(44番)大宝寺→(45番)岩屋寺→民宿一里木

 朝4時半に起きて用意する。5時半からスタート、松山市駅の始発電車で鷹ノ
子駅まで行く。
西林寺大師堂

西林寺へ到着が早くお参り済ませても7時にならな
いので境内を見学して待つ。前回着たときに落成式をしていた大師堂は写真の通り新しい。
納経を済ませて文殊院を目指す。ちょうど児童た
ちの通学時間帯だ。すれ違う子どもたちが声をか
けてくれる。なんだかホットする時である。
文殊院も外回りがきれいになっていて見違えるようだ
。次の八坂寺を目指す。いけの辺を回るのは覚えて
いたが、寺に入る横の道を忘れていて迷った。

寺の横の小川沿いに入るのであった。山門で天井画を観てから参拝する。
八坂寺山門
つぎの浄瑠璃寺は近い。1人の参詣者と合う。彼は
背中の荷物がない。抜きつ抜かれつつ歩く。彼と私
の歩く道が違うのだか、曲がり角でまた出会う。
浄瑠璃寺参拝を終えて分かった。彼は夕へ山門の
前の長珍屋に泊まったのである。自動車が歩きか分
からないが荷物を宿に預けて2寺をお参りしたのだ。
これから、本日のメインエベントである三坂峠を目指
すのである。
坂本の小学校を過ぎた頃からだらだらした登りになり
最後の方はきつい坂だ。峠まで登りが続くのも大変だ
。今日は2日目なので距離を無理しないで今回は歩くことにしたので、大宝寺
を済ませた後、久万大師横の伊予鉄バスで岩屋寺を目指すことにした。
大宝寺で12時半。バスは13時10分発。ゆっくり待合所で休憩する。1人のお
じさんが見えてお話しをする。東京で勤めていたが、跡を取るために帰郷した。田舎なので仕事も無いと言われる。バスも同じのに乗って途中で降りて歩けと
言われる。その方がお寺に着くのが早いとのことで、それに決める。古岩屋トン
ネルの手前で左にバスは入ってゆく(県道210)。こちらはそのまま直進。
降りて運転手と彼に教えてもらった様にトンネルを目指し歩く。岩屋寺を済ませ
、帰りは自分の足が頼りだ。
今回の宿は一里木(いりき)である。評判のおもご旅館、でんこは満員御礼。
ガーデンタイムも満室で断られた。職人が長期滞在しているとのことだ。この後
でも今回は断られるのがたびたびあった。特に不便な山の中の宿でである。
一里木の夕食
今晩の同宿は4人であった。一組の夫婦連れと一人
が私ともう一人。夕食はおかずが多い、今日は寒い
ので寒い日は鍋が一番と主人はおしゃられた。鍋は
「すきやき」で肉の量が半端でなく多い。酢豚などもあ
り少食の私には多すぎる。おかずで、ご飯が食べれ
ないほどだ。
庭など表は草が生えていて印象は悪いが泊まってみ
れば内容はまあまあだ。
但し、暖房は石油ストーブ。

宿泊先

一里木

電話番号:0892-21-0505
     
住   所:久万町入野1331-1
宿泊料金:6,000円 (1泊1食)
トイレ(洋式)最近改造された、洗濯無料(乾燥機は100円)、ハミガキセットあり
リピート度: ○


11/18 雨 3日目(通算13日目) 峠を越えて内子までただ歩くのみ

  一里木→ひわ田峠→下坂場峠→落合トンネル→田渡薬師堂→道の駅内子
  →新町荘本店


朝は3時半に起きておにぎりを食べて用意する。5時半に出かける。
ひわ田峠の表札
炊事場の明かりが点いているので、お礼
を述べてから出かける。雨が降っている
と言われたが、まだ、小降りで雨間があ
るのでカッパ着ずに出る。しかし、途中
で着ることになる。久万の町の入り口を
確認する。郵便局の手前を右折して歩く。峠には6時50分に到着。くだると県道に出る。そのまま進む県道はところどころ広
く改良されている。そのうちにすべて広く
なるのかな。落合トンネルを抜けて国道を
歩く。途中、田渡の薬師寺の軒下を借り
て休憩する・雨の日は背中の荷物を下ろ
す乾いた場所がないので休憩するのが
困難である。これが雨が降るときの歩きの泣きどころだ。
特に今日は横殴りの雨で少々の庇では濡れていてダメである。突合で新しい
トンネルを歩き、民宿来楽苦の横を通りひたすら歩く。このあたりは旧道が狭いのでバイパスが出来ている。内子が近くなったがまだ時間が早いので道の駅に
寄ることにする。大判焼き一個買って休憩する。産直の野菜を沢山売っている

その後、地元のスーパーによって明日の朝の食事にオニギリを買い求め宿へ。
宿では和服の展示会か何かするのか、数人の人が1階に集まっている。女将
さんに2階の部屋に案内される。
夕食(ご飯と吸い物、フルーツ)
新町荘の夕食(おかず)
場所が表通り
から2本ほど裏
道なので分かり
にくい。食事は
部屋食で誰が
同宿か分からな
い。旅館なら当
然なのだろうが
お遍路では食
堂でお互いの
素性を話し、世
間話に盛り上がる、ありがたさがあるので寂しい。
食事も6500円でこれだけ出れば素晴らしいのだが、お金とつりあっているので
はないか。
宿泊先

新町荘本館

電話番号:0893-44-2021
   
住   所:内子町内子甲1004
宿泊料金:7,500円 1泊1食付き
   トイレ(和式)、洗濯、乾燥機なし
   リピート度: ○

11/19 雨 4日目(通算14日目)大洲で「おはなはん通り 」の
  見学する
  新町荘→十夜ケ橋→大洲の町並→鳥坂峠→宇和町→(43番)明石寺→
  民宿みやこ

  4時半に起きる。買っておいた朝飯用のおにぎりを食べる。
今朝も雨が降っているのでカッパを着て出かける。へんろ道を通り国道56号に
出て歩く。十夜ケ橋で橋の下へ行ってお大師様にご挨拶してくる。
大洲の町も変わっているようだ。古い街並みが新しいものに立て替えられてい
る。にし川も無くなっているのか見つけられなかった。
肱川を渡り左折して路地へと入る。NHKの鶴瓶の家族に乾杯の番組でやって
いた、大洲の街並みを見学する。
     おはなはん通り
大洲市のHPによると
 『 肱南の市街地の東端、肱川に近い一角に、「お
はなはん通り」があります。名前は昭和41年のNHK
朝のテレビドラマ「おはなはん」のロケが行われたこと
から由来しています。
ここには、江戸時代の町並の幅員、家並等が忠実に
残されており、当時の庶民の生活の一端を知ることが
できます。北側の蔵並びは商屋のもので、南側は武
家屋敷でした。また、この通りは、商屋と武家屋敷の
境界にあたるためと、城より臥龍の地にある藩主の別
邸へのお成道とし使用されていたため他の通りよりも広くなっていると言われて
おり、他にも商屋の火事が武家屋敷に飛び火しないように配慮していたとも考
えられています。』
と説明されています。
早朝なのと雨で観光客はほとんど見当たらない、静かである。
その後へんろ道に戻り、小さな山を越えるとやがて高速の下へ出る。その手前
を川に沿って右折する。このあたりは谷間なのか風が強い。菅傘のビニールが
吹き飛ばされて拾いに走る。無いと頭が濡れて困る。
北只で道が新しく作り直されていて迷う。結局は国道56号を歩けばよかったの
だ。杞憂名上り坂を進み、暫らく歩くと札掛大師堂だ。その後鳥坂峠を越えて
また56号に戻る。後は56の旧道を交互に歩くと、宇和の町に着く。宇和野町の
町の手前でへんろ道になっている道が水道工事で交通止めである。
しかたがないので、56号をそのまま歩き、途中で左折して本来の道に戻る。
明石寺では、お参りしている間にバスがきて、納経所で長い間待たされる。
こんな経験ははじめてだ。歩きの人を今までは優先して納経していただけたが、
今回はお寺さんもバスの添乗員もお先にとは言わない。
自分の勝手のことばかり考えていて、お遍路の意味がない。しかし、凡人はそ
れ以上にもなれないのだ。反省するばかりだ。
済ませて、宇和校の前からへんろ道に入る。県道29号に出るとすぐに民宿み
やこである。お上さんも留守で、入り口に張り紙があり電話してくれと書かれてい
る。電話すると泊まる部屋を指示された。部屋の入り口にはカッパが引かれて
いて濡れたリックなどを下ろせるようにしてあった。
みやこの夕食
風呂はボイラーが点けてあるので自分で入れて入っ
てくれとのこと。
店が反対側にあり食堂をやっているようだ。
やはり食堂や料理屋をしている宿は食事も良いもの
が出るようだ(普通の値段で)。
食事時には主人も現れ食べる私のお相手をして、自
分も夕食を食べていかれる。いろいろお話をする。
主人は一杯飲んでご機嫌である。
今日は私1人の泊まりである。
明日もまた早く出ると言って休む。トイレは様式に改造されていた。
宿泊先

みやこ

電話番号:0894-62-5872
   
住   所:宇和町稲生307
宿泊料金:6,000円 1泊1食(朝食なし)
トイレ(洋式)、タオルあり、ハミガキセットあり、洗濯、乾燥機
無料。
リピート度: ◎


11/20 晴れ5日目(通算15日目)津島町まて゜歩く
  みやこ→歯長地蔵→歯長峠→(42番)佛木寺→(41番)龍光寺→務田→
  宇和島→龍光院→松尾トンネル→三好旅館

  起床はいつものとおり4時だ。夕べ買っておいたおにぎりを食べて用意する
。鍵を自分ではずし出かける。今日も暗い中を懐中電灯の明かりを頼りに歩く
。道は国道で暗くて見えないが、右側に肱川が流れている。道引大師を通り過
ぎると橋は近い。渡って歯長地蔵の前を通り、坂を上りへんろ道に入る。
前回は高速の工事中であったが、このあたりは既に終わっている。峠を越える
頃7時で明るくなったので、休憩して懐中電灯をリックに片付ける。峠を降りる
と高速に沿って歩くようになっていた。下ったところで遍路さん3人とすれ違う。
県道31号に出ると佛木寺は近い。
峠の表札
佛木寺山門
佛木寺の山門が立て換わ
っていて真新しい。
その後県道とへんろ道を
歩き龍光寺を目指す。
納経所は先代のお庫裏
様が守ってみえた。
道の駅へ寄ろうと考えたが
道は務田の駅を目指して
歩いているので、寄るのに
は遠回りになるのであきらめ、そのままへんろ道を進む。
務田の駅を通り県道へ出るとすっかり様子が変わっている。道は広くなり町に
なっている。宇和島まで一本道で下る。先回は金龍荘に泊まったので高光か
ら県道57へ入ったが、今回はそのまま真っ直ぐに進む。宇和島の町に入り前
歩いた道を逆に辿る。龍光院の前で頭を下げる。アーケード街を通り抜けて進
む。町を通り抜ける頃ファミレスを見つけて昼飯にする。寄松で国道56号に
出て歩く。祝森のパチンコ屋さんの先でへんろ道へ。へんろ道は旧国道であ
る。松尾トンネルを抜けて、また国道へ合流。もう宿は近いので喫茶店がない
か探すが見つからない。明日はバスでワープしようと時間を確認に岩松駅へ
寄る。その後宿へ。
築百数十年の三好旅館
三好旅館の夕食
宿の前で女将らしい人に
出会う。宿は築百数十年
になるといわれる。
新聞屋さんを挟んで隣が
料理屋さんで食事はそこ
で取るのだといわれた。
風呂に入りゆっくり食事の
時間を待つ。

今日は同宿は1人である。明日の朝は食事いらないと断る。時間に言ってくれ
れば見送りにゆくとも言われた。このあたりは旅館であると感心した。
  
宿泊先

三好旅館

電話番号:0895-32-4179

住   所:津島町岩淵1657
宿泊料金:6,500円 (1泊1食付)、
ハミガキ、タオルあり、トイレ(和式)、洗濯、乾燥機各100円。
リピート度: ◎


11/21 晴れ 6日目(通算16日目)延光寺までに予定変更
   三好旅館→岩松駅→バス→→平城前→(40番)観自在寺→城辺→満倉→
   札掛→一本松町→宿毛市→(39番)延光寺→鶴の家旅館

  4時半に起きて用意する。今日はバスで移動するのでゆっくりでもいいのだ
が、いつもの通り過ごす。
7時08分のバスに乗るため宿を6寺過ぎに出て、バス待合所で待つ。多くの高
校生が親に送られてくる。途中で小学生も乗り込んでくるが通学バスに市と協
定しているのか小学生はタダのようだ。整理券のみ料金箱に入れてお礼を述
べて皆降りてゆく。高校生も沢山乗っている。降りるバス停の先に南宇和校が
ある。お参り後通ると先生がたって見える。寒いので大変ですねと声をかける
と、にこやかに応答された。道を間違えずに次に進むには県道295を行くのが
よさそうだが、へんろ道を歩くのだと川の左岸を歩く。豊田郵便簡易局を通り過
ぎ右折し車道の坂道を登る。
途中で道が二又になり左は広域農道と表示がある。右手に進む。満倉で家の
前で話し込む女性二人に出会う。
すると、塀に案内があるので見て歩いてと言われる。旧のへんろ道があるので
ある。札掛に入るまでには山を下りまた登って一つ山を変えるのである。
札掛宿には泊まる人があるのか心配するほど寂れている。
そのまま進み建設会社を通り過ぎるとやがて、一本松である。
前回大盛屋に泊まった町である。役場近くの交差点で峠から降りてきた女性の
グループに出会う。宿毛まで急いで歩く。宿毛で時間がありそうなので駅へ行
鶴の家旅館
って弁当を買ってベンチで食べる。
その後延光寺を目指し、国道を歩く。
延光寺では3人ほどの歩きと合う。
終わって国道へ戻り宿を目指す。宿の少し先にコンビニ
が見えたので明日の朝のオニギリを買い求める。
宿へは一番であった
宿は思ったより良かった。隣のひらた荘は満室で断
られた。
この鶴の家旅館にも2名の職人さんが宿泊されてい
た。遍路さんは私のほかにもう一名だった。
宿泊先

鶴の家旅館


電話番号:0880-66-0310

住   所:宿毛市平田町戸内1659
宿泊料金:5,000円 (1泊1食付)
タオル、ハミガキセットあり、洗濯(接待)
トイレ(和式)
リピート度:◎




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